バニラの歴史につきまして

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遥かマダガスカルでひとつひとつ手作業で収穫されるバニラビーンズ。

世界中の人々に広く愛されるこの香りは、今から約480年前にヨーロッパで広まりました。当時スペインの将軍(ヘルナン・コルテス)がメキシコ征服時、コーンパウダーとココアパウダーにバニラの莢の粉末と蜂蜜を加えたチョコラートという飲み物に出逢います。その味がとても甘くおいしかったため、将軍はバニラを本国に持ち帰りました。

ここからバニラの歴史が始まったと言われています。その甘美な香りはチョコレートの苦みを抑えるだけでなく、誰も味わったことのない柔らかな甘みで満ちていました。もっとも現在に比べて当時の製法は未熟でしたが、良いバニラの条件は昔も今も変わることがありません。

それは天然のバニラであるという事。

バニラを果実として考える時、オレンジやリンゴ等の果実と同様に天然のものにこだわるのは当然のことです。

太陽の光を一身に浴びたバニラの莢は、ふっくらと、はりのある艶やかな色と柔らかな甘い香りを含んでいます。


バニラ豆知識

料理イメージ

•暑さと湿気を伴う特有な気候でしか育たないと言われているバニラ。
現在、マダガスカル産のバニラは世界需要の約60%近くを占めています。
私たちミコヤ香商は、世界的ニーズのあるマダガスカル産の中でも特に厳しい選定基準をクリアした本物を主に輸入しています。

•ラン科に属する莢状の果実、バニラ。スペイン語で“小さな莢”を意味するバニラですが、上質のバニラは決して“小さな莢”ではありません。莢が長くふっくらとしたものが上質のバニラだと言われています。最高級の香りづくりにはまず素材からこだわる。ミコヤ香商のバニラは、はじまりから違います。

•収穫されたバニラを待っているのはキュアリングという工程。ここで実に80%近くもの水分が取り除かれます。現地で行われるこの工程の善し悪しで今後のバニラの香りが決まってしまいます。ミコヤ香商では、時間をかけて丁寧にキュアリングされたバニラだけを取り扱っています。


バニラの成長、商品化への流れ

食材イメージ

しなやかな姿で、チョコレート色にも似た艶やかな光を放つバニラ。
もともとは、緑鮮やかな実を結んでいたこの果実は、その姿を変え、柔らかな甘い香りを放っています。

苗木から収穫するまでおよそ4年。手間をかけて育てられたバニラは、更に手間をかけて新たな姿へと生まれ変わります。あの甘美な香りになるために。余分な水分を抜き取るキュアリング。バニラは、まさにこの一瞬を待っていました。ここからバニラはフレーバーとしての一歩を踏み出します。

現地でキュアリングされたバニラは、ミコヤ香商の工場に運び込まれ、抽出工程にかけられます。素材の良さを最大限に引き出しながら・・・。
豊かな、あの甘い香りがふわっと辺りの空気を包み込んだら、それは本当のバニラが誕生する瞬間。

こうしてバニラは新たな生命を結ぶのです。

本当のバニラは生きています。生まれてから、テーブルに届くまで。

おいしさのために香りができること。

私たちミコヤ香商は純天然素材にこれからもこだわりつづけます。